2017年9月25日 更新

僧侶「三浦性暁」による役に立つ法話 『数息観(すうそくかん)』について

都会の駆け込み寺『寺カフェ代官山』。仏様の智慧をヒントに共に悩み、語ることで心の安らぎを共にしたいと願う、お坊さんのお話をお届けします。今回は“数息観“について。仏教の世界にもある呼吸法で、心のバランス調整してみませんか?

『数息観』について

先日のイベントで山口依乗先生より紹介された「数息観」は、インドの古くから行われてきた瞑想法の一つです。

仏教そのものではありませんが、仏教の修行と併用されてきたものと言えます。
今流行りのマインドフルネスや瞑想というものではなく、

ただ自分の息に集中することで、雑念を払い、心を安定することが目的です。

数息観は字のごとく、出入りする息を数えることで、瞑想(座禅)への入門編と言えるものです。

本来は背筋を伸ばし、足を組んで座布団などに座り、両手で卵を抱えるような自然な形でお腹の前で組みます。
気軽に始めるなら椅子に座っても結構です。

まぶたは半眼と言って、仏さまのように薄目を開けるのですが、雑念が起こりやすいので軽く閉じてみるのもよいでしょう。

そして、ゆったりとした気分でお腹で息をします。
胸を膨らますのではなく、お腹(下腹)を膨らます感じで深呼吸をします。

まずは息を吸い込み、静かに吐きます。

これを10回と数え、ゆっくりと数を数えながら10回繰り返します。
そのあとは、また1から始め10回同じように繰り返します。

数字の数え方は1からでも10から9、8と数えても良いです。
それを繰り返し、5〜20分程度を目安に1日に何回かやってみるのも良いでしょう。

長時間やれば良いというものではないようなので、気長に気がついた時に行うのが最良です。
これは、自らの息を数えることに意識を集中することで雑念を払い、心の安定を目指す方法です。

ですから、数が分からなくなったり、雑念が起こってきたら1から数えなおしながら進めてください。

深呼吸そのものは、体の安定に欠かせないものですが、心の安定にも大きな効果があることは良く知られています。
難しく考えないで、まずはやってみてはいかがでしょうか。


※「浄土真宗でも(特に真宗カウンセリング・DPA)のエンカウンターグループやヴィハーラの勉強会では、数息観を取り入れて、よりよく聞くための訓練をしています。」




三浦性暁

三浦性暁 みうらしょうきょう

僧侶となって46年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。

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