2016年6月8日 更新

映画「西の魔女が死んだ」に学ぶ、今を大切に生きるということ

梨木香歩原作のロングセラー小説を映画化した「西の魔女が死んだ」。この作品の中には、心に響くセリフがたくさん散りばめられています。そしてそのひとつひとつは私たちが今を大切に生きていくためのヒントであり、実はとてもシンプルなもの。そんな物語に込められた思いを、自分に優しくなれるセリフとともにご紹介します。

(C)2008「西の魔女が死んだ」製作委員会

(C)2008「西の魔女が死んだ」製作委員会

梨木香歩原作のロングセラー小説を映画化した「西の魔女が死んだ」。

中学校へ行けなくなったまいは、森で暮らす“西の魔女”こと、英国人のおばあちゃんのもとで過ごすことに。「早寝早起き、食事をしっかりとって、よく運動し、規則正しい生活をすること」の大切さを教わります。自然の中で暮らす日々の中で、まいの傷ついた心は癒され、楽しく生きる力を取り戻していく...

原作は中高生の課題図書としても推薦されており、思春期の揺れ動く心に優しさと勇気を与えてくれるのはもちろん、私達大人の女性にも、忘れかけていた大切な何かを教えてくれる作品となっています。

この作品の中には、心に響くセリフがたくさん散りばめられています。そしてそのひとつひとつは私たちが今を大切に生きていくためのヒントであり、実はとてもシンプルなもの。そんな物語に込められた思いを、自分に優しくなれるセリフとともにご紹介します。

「何が幸せかっていうことは、その人によって違いますから。 まいも、何がまいを幸せにするのか、探していかなければなりませんね。」

私たちは目に見えないたくさんのルールを意識しながら生活しています。気づけば誰かのために自分を犠牲にしていたり、我慢することが当然になっていたり。知らず知らずのうちに自分を傷つけていることもあるかもしれません。

自分を愛するためにも、自分が何に幸せに感じるのか、それを知っていることがとても大切です。誰かを幸せにしたいのなら、まずはあなた自身が幸せでいて下さい。あなたが幸せになるためにした選択は、それはどんなことでも間違いではないのです。

「おばあちゃん、だいすき」「I know (知っていますよ)」

まいが「おばあちゃん、だいすき」と言うと、おばあちゃんは必ず「I know」と答えます。

”私があなたを愛している度合いだけ、あなたも私のことを愛しているのを知っていますよ”
どれほどおばあちゃんがまいを愛しているのか、そしてまいを信頼しているのかが良く分かるセリフです。

私たちは、自分に意識が向きすぎて不安になることがあります。そんな時は自分に向きすぎた意識を切り離し、相手の想いに意識を向けてみませんか。相手の想いを受け取ることが信頼関係とコミュニケーションの基本なのですから。

自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。

今いる場所が自分の世界の全てになってしまうと、問題が起きたときには、まるで世界が崩壊したかのような衝撃を受けてしまいます。楽に生きられる場所を求めることは、自分の可能性を広げること。どんなところで花を咲かせるのかは、あなたが自分で決めて良いのです。

おばあちゃんはこうも言っています。
「サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。」

頑張らない、という選択肢があっても良いのです。それは逃げることでも負けることでもありません。
あなたの心が求めるものに素直に従ってみる。自分を愛し、今を大切に生きるためにできることの第一歩かもしれません。
(C)2008「西の魔女が死んだ」製作委員会

(C)2008「西の魔女が死んだ」製作委員会

私には毎日のちょっとした変化が楽しみなんです。だから変化を前もって知る必要はありません。

まいに、占いのようなことはしないの?と聞かれ、おばあちゃんはこの言葉を返しました。

過去のネガティブな感情や、未来への不安にとらわれてしまう。これは多かれ少なかれ誰にでもあることです。しかし私たちは、今を生きることしかできないのです。今を全力で楽しみ、良い気分を選択し続けることが未来に繋がります。

意識を今、この時に。毎日のちょっとした変化に気づけることが、今を生きるということ、そして本当の幸せなのかもしれません。

魂は身体をもつことによってしか物事を体験できないし、体験によってしか魂は成長できないんですよ。

肉体が滅んでも、魂は生き続けるというのがおばあちゃんの考え。体があるからこそ、五感を使ってたくさんのことを経験することができるのです。ラベンダーと太陽の匂いのするシーツにくるまることを幸せだと思うように。

「でもそれが魂の本質なんですから仕方がないのです。春になったら種から芽が出るように、それが光に向かって伸びていくように、魂は成長したがっているのです。」

あらゆる体験によって魂は成長することができる。そう考えると、悲しいことや苦しいことさえも、魂が成長するために選択していることなのかもしれません。

「西の魔女が死んだ」
DVD&Blu-ray発売中
DVD:4,700円(税抜) BDスペシャルエディション:3,800円(税抜)
発売:アスミック・エース
販売:TCエンタテインメント
(C)2008「西の魔女が死んだ」製作委員会
西の魔女からのメッセージは、生きにくさを感じている人々に優しさと勇気を与えてくれるもの。規則正しい生活をすること、直感を大切にすること、自分で決めること。シンプルですが今を生きるために大切なことばかりです。

愛と驚きにあふれたストーリーは心が疲れた時に、隣に寄り添ってくれるような温かさが感じられるでしょう。まいとおばあちゃんの感動的なラストシーンも必見です。ぜひ名言と共に楽しんでみてください。
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この記事のライター

心理カウンセラー 緒川久美 心理カウンセラー 緒川久美