2017年12月11日 更新

がんばるとお腹がいたい?

現役のドクターであり、テレビの医療コメンテーターも務め、美容コラムも多く発表しているアラフォー女医が内側から潤い、そして強くなる、芯のしゃんとした生き方をご提案いたします

私のお腹とお尻は自宅を認識すると、割と本気で思っています。

外出先ではシクシクしたり、便秘になったり安定しません。

自宅に戻るとピタっと腹痛や張りも収まり、絶好調になるのです。

緊張やストレスでお腹が痛かったり、お通じが安定しないという方いらっしゃいませんか?

これは過敏性腸症候群かもしれません。

先進国に多い病気で、私も含め日本人の実に10〜15%にみられ、消化器内科を受診する方の1/3〜半分がこの疾患であるなんてデータもあります。

20代〜40代の女性に多く、便通の状況で便秘型、下痢型、それが交代で起きる交代型の3つに分けられます。

主な症状は腹痛、不快感、便通異常です。
腹痛は左下腹部痛が多いですが、一定でないこともありますし、発作的な鋭い痛みや、鈍痛様々なのです。

排便後に良くなりますが、食事をとると起こることも多く、すぐにトイレに行けない時ほど症状が出て、睡眠中は起きないのが特長です。

その他お腹が異常にゴロゴロなったり、ガスがたまったり、それによって頭痛や疲れ、不安感、集中力の低下など消化器以外の症状も現れます。

消化器内科に行くと憩室、潰瘍性大腸炎、クローン病などを除外診断したのち、まずはこの過敏性腸症候群を疑います。
採血や検便、レントゲンや大腸の内視鏡やバリウムなどの検査も行われます。こういった検査で異常が見られなければ、過敏性腸症候群と考えられるのです。

さてどうしたらこの厄介な病気は治るのでしょうか。

腸は脳と同じく非常に多くの神経が分布されています。

それらを自律神経がコントロールしているのですが、プレッシャーやストレスなどで自律神経を通して腸の動きが悪くなります。若い世代のビジネスマンに多いのも、これが理由の一つなのです。

この病気は命を落とすことは考えにくいのですが、逆に完全に治癒することは難しく、対症療法が主になります。経過も非常に長いのが辛いですね。。。

でももちろん今よりは楽になれますので、消化器内科や心療内科にご相談いただくといいのですが、根本的には、この病気とどううまく付き合っていくか。

不規則な食生活を避けて、冷たいもの、アルコール、香辛料はできるだけ避けましょう。

って!!この年末年始、かなり厳しいですよね。

本当に自分なりにうまく腸への刺激を避けていくしかないですが、トイレに行けば楽になれますので、トイレに近い席を選ぶとか、アルコールも暖かいものにするとか。

昼間の食事はかなり胃腸に優しいものにするとか。工夫して乗り切ってくださいね!

腸内フローラを整える、乳酸菌や発酵食品も毎日積極的に召し上がってください。
ストレスが大きく原因に関わっているので、本当に辛い方は心療内科などで抗うつ剤などいただくと良くなることもあります。

まずはストレスの正体を明らかにして、それを回避できるのかトライしてみてください。
自分の心のSOSを見ないふりしないでくださいね。

もともと真面目で頑張り屋さんのタイプに多い病気、過敏性腸症候群。
お腹が痛いってすごく切ないのです。
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この記事のライター

医学博士 木村至信 医学博士 木村至信