2017年11月17日 更新

僧侶「三浦性暁」による役に立つ法話 『食欲の秋』〜味わう〜

都会の駆け込み寺『寺カフェ代官山』。仏様の智慧をヒントに共に悩み、語ることで心の安らぎを共にしたいと願う、お坊さんのお話をお届けします。今回は『食欲の秋』〜味わう〜です。深い味わいとは??

『食欲の秋』〜味わう〜

スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、そして食欲の秋。皆さまはどの“秋“を満喫したのでしょうか。

中でも「食欲の秋」と言われる所以は、元々「実りの秋」とも言われ、秋に収穫を迎えるものが多く、いろいろな果実や野菜など美味しいものが多く採れるからだそうです。

新米、柿、栗、松茸、秋刀魚(さんま)などなど。

だからこそ、「味覚の秋」とも言われています。

この味覚には「甘味(あまい)」、「塩味(からい)」、「酸味(すっぱい)」、「苦味(にがい)」、「旨味(うまみ)」の5つがあり、基本味とされています。

ちなみに私が学校で習った頃は、「旨味」はなく、「あまい・からい・すっぱい・にがい」を味の4大要素と言っていました。
人それぞれ好みがあり、「甘党」もいれば「辛党」もいます。

また「すっぱい」もの、「にがい」ものが好きな人もいます。
しかし、甘いものだけ食べるわけにもいかず、辛いものだけというわけにはいきません。

また、甘いスイカに塩をかけて食べると一層甘く感じるように、それどれが混ざり合うことによって美味しくなることもあります。

つまり、味はどれも捨てることが出来ないということではないでしょうか。

これが「味わう」ということです。

人生にも、甘い幸せの時もあれば、苦汁をなめる辛い時もあります。

また、口をとんがらせなければならない酸っぱい時もあれば、奥歯で苦味を噛み締める時もあります。

楽しい時だけを求めるのが私たちの常ですが、避けて通れない苦しい時もあります。

でも、そのどれも捨てることが出来ないものとして噛みしめる時、何一つ捨てるものは無かったと味わうことが出来るのです。

人生、何も捨てるものはなかったと噛みしめ、味わうことの大切さを教えてくださるのも「南無阿弥陀仏」のみ教えです。


合掌

三浦性暁 みうらしょうきょう

僧侶となって46年、寺院住職23年の経験、また、布教使として30数年の全国での講演活動の実践と学びをもとに、都市開教に取り組んでいます。

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